毒舌!医療と生物をやさしく読み解く入門

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やさしく読み解く入門」


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現場に責任を被せるのは可哀想なミス


 私が7本目を観に行った時に、その"出来事"は、起きてしまった、偶然に。
 http://asa10.eiga.com/

 どちらが撒いてしまったか、分からない。私が見た時は既に床にあったから。

 ポップコーンが・・・

 待合いシートの下に、散乱していた。私は、てっきり親子が片付けるものと。

 少しの後、私が再び見たものは、果たして何。そこの店員が、箒を持つ姿。

 その横には、「お金を出したのだから当たり前」という態度を示す母親と娘。

 老婆心ながら申し上げると・・・

 この親は、折角の良い「教育(躾)の機会」を失ってしまった。自分の所為で。

 貴方もこの行為が「当たり前」だと思ったら、毒されてますよ金至上主義に。

 そこの店で、その商品を買ったのだから、自分達が撒いても、責任はない?

 こんな親の態度を・・・

 子供が見ていたら、当然、自分達もそうなるでしょうね。「人はお金で動く」

 そんな人達が、一気にではないでしょうが、伝染を繰り返し、現状況を形成。

 その所為で、「食べ物への感謝」「お互い様の心」「謝罪の態度」を忘却。

 何もなくても・・・

 公共の場。親と子供。これさえ揃っていれば、「教育(躾)」は出来るのです。

 本音を言えば、家庭で、基本的な「教育(躾)」は済ませて来て欲しいのだが、

 実際は、公共の場で教えなければならないことも多いので、私は我慢します。

 だから・・・

 世の親御さん方よ、折角の良い「教育(躾)の機会」を、生かして下さいよ。

 子供が撒いてしまったなら、「食物を粗末にしたら駄目だよ」と言いながら、

 一緒になって、片付ける。手が汚れたならば洗う、服ならば、払えば良い。

 店員に任せて・・・

 自分達は、何もせずに綺麗な格好で、映画を観るより、よっぽど貴重です。

 現在は「友達みたいな親子」が増えているそうですが、その裏を返すと、

 ゲーム、アニメ等、趣味趣向が大差ない。精神年齢が変わらないという証拠。

 ポップコーンの原料となる・・・

 そのコーンだって、北海道の農家で、手間暇掛けて、作られているんですよ。

 自分達が、最終段階でお金を出しているから、一番偉い?そんなさもしい。

「お互い様」で成り立つから、ポップコーンも食べられるし、映画も観られる。

 もう少し・・・

 自分達の周辺を気遣いましょうよ。それと、自分達の子供らの行く末にも。

 こういう親や子らが、一人でも増えることによって、日本の未来はどんどん

 暮らしやすい方向に行く。景気は一時的なもの、心が世の中を変えるのです。

 閑話休題・・・

 昨年、我が札幌市において、救急現場で、"あってはならない事"が勃発。
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 "あってはならない事"《札幌市消防局の場合》
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 ●救急現場。心肺停止状態の患者を蘇生させる目的(静脈路の確保)。
  救急救命士が「乳酸リンゲル液」ではなく、「リンゲル液」を使用。
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  「乳酸リンゲル液」…画像を見ると、O社のものなので「ラクテック注」
               と商品名では呼ばれている。1袋500ml。
               [500ml中]
               塩化カルシウム水和物:0.1g
               塩化カリウム    :0.15g
               塩化ナトリウム   :3.0g
               乳酸ナトリウム   :1.55g

     「リンゲル液」…画像を見ると、O社のもの。1袋500ml。
               [500ml中]
               塩化カルシウム水和物:0.165g
               塩化カリウム    :0.15g
               塩化ナトリウム   :4.3g
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    *違いは「乳酸ナトリウム」が入っているかどうか。それ程大差なし。
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 ×何故、「リンゲル液」では駄目だったのか?
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  ■救急救命士法に関連。厚労省の告示では「乳酸リンゲル液」のみ指定。

  ■血液の酸化を防ぐという目的で、「乳酸」を添加したリンゲル液を使用。

  ■そのため、通常、「リンゲル液」は、救急活動では使用されていない。
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    *緊急時なのだから、あまり、「血液の酸化」に拘らなくても。
     納入価格から言っても、「リンゲル液」の方が、安いけどなぁ。
     何か、ここのO社と厚労省の結託を、感じてしまうなぁ〜。
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 ×誤用が判明した人数は?
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  ■47人。他にも、69人に誤用した可能性アリ。
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 ×誤用までの経緯
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  1.市内のMという業者に、「乳酸リンゲル液」1,015本発注。
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    *1箱20袋入りだから、50箱とバラ15本(各署へのサンプル?)。
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  2.医薬品の知識のない職員が立ち会った。
    そのため、1,015本の「リンゲル液」が納入されてしまう。
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    *O社の商品の場合、箱と商品が、同色で統一されている。
    「乳酸リンゲル液(ソルラクト)」なら紫色、「リンゲル液」なら緑色。
     よって、医薬品の知識などなくても、一目瞭然であるのだが。
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  3.そのまま、「リンゲル液」を、救急隊員に引き渡す。9ヶ月間使用。
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    *場面は救急。正直、救急隊員にラベルを見ている余裕はないわな。
     それを裏付けるように、誤用を指摘した救急隊は1隊だけだった。
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  ★誤用発覚を受け、再発防止策を実施
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   ◎納品時に、救急救命士の有資格者が立ち会うなどして、
    専門的な判断を出来るようにする。
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    *上に記したように、こんな大げさなことではない。ただ単に、
     箱と商品のラベルの色を確認しなかっただけの事。小学生レベル。
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   ◎救急隊へ配布する際や、救急車へ積み込む時に、
    品名の確認をする。
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    *救急現場なんでしょ。一刻も早く行きたいんでしょ。余裕ないよね。
     だったら、この前段階で、単純なミスを無くす事じゃないの要は。
     そして、安心して、救急隊の人に使って貰う。一刻を争うのだから。
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   ◎救急出動報告書にも、品名を記入し、搬送後の確認も可能に。
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    *さすが、お役所。上の人には、現場の人の事務処理が、どんなに、
     負担となるか分かっていないよねぇ。救急現場で、一番大事なのは、
     品名の確認よりも、むしろ、人命優先なんだけどねぇ。
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 医学的には・・・

 「乳酸リンゲル液」の代わりに、「リンゲル液」を使用しても、ほとんど、

 問題はないみたいですね。現在までに、具合が悪くなった患者もない様です。

 まぁでも、わざわざ「乳酸リンゲル液」のみと告示している厚労省の面子が。

 それにしても・・・

 9ヶ月も、誤用が発覚しなかったのはまずい。消防局だけじゃなく業者でも。

 このMという業者、元々、医薬品卸というよりも、医療機器卸だからね。

 得意分野じゃないにしても、一応、指定業者だからね。単純ミスは防がにゃ。

 この件と関係はないけど・・・

 この件が発覚する前に、Mは「医療機器の不正談合事件」で、H大病院から、

 指名停止処分を喰らっているはず。そんな業者を札幌市はまだ採用していた。

 だって、医薬品納入だけなら、未だ、他に業者がたくさんあるでしょうにね。

 選んだ理由は・・・

 「見積価格の安さ(談合?)」「リベート金額の大きさ?」何なんでしょう。

 でもなぁ、医薬品業界で、あまり「談合」を追及しちゃうと、業者が全部、

 なくなっちゃう。それ程、この業界では、「談合」が、日常茶飯事なんだ。

 官公庁大病院等の見積時期が近くになると・・・

 その年の幹事の業者が、音頭を取って、どこかのホテルを予約して、

 担当者が集まり、医薬品や医療機器等、1品1品をチャックして行きながら、

 価格を決めていく。「去年はうちが泣いたから、今年は取らしもらうよ」

 こんな感じ・・・

 それくらい、メーカーと病院の狭間になる業者の利益は、少ないって事。

 「薬くそ倍」などと言われていた時代から比べると、月とすっぽんの卸業界。

 だから、自分達の利益を守るためにも、「談合」は、今でもやっているはず。

 でも、官公庁に入るのは・・・

 利益よりも、実績が欲しいため。利益なんか、0どころか、逆ざやだもん。

 こういうのが、背景にあるとはいえ、今回のは、本当に「単純なミス」。

 その責任を、現場に負わせちゃ、可哀想。その前段階で、必ず阻止する事。

 それにしても・・・

 件の親子といい、談合業者といい、金に翻弄されて、心が紙切れのようだ。

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