|
||||||||||
お探しのものが見つかりませんか? Googleで検索して見て下さい。
|
元・英会話学校勤務者が語る
「知られざる"真実"とその"実態"とは?」 ある英会話学校が、突然、閉校した。今まで、何度もこういう事があった。 規模が問題ではない。実際、ここには、4,500名もの生徒がいたのに…。 【事件のあらまし】 札幌、東京、京都、大阪、神戸、福岡で、英会話教室を開設していた 『NCB英会話教習所(東京都新宿区)』が、1月26日、「業績不振」を、 理由に、突然、閉校した。 28日までに、連絡が取れなくなっていることが、判明。電話は通じない。 HPには、運営する親会社の社長名で、26日付で、 ─────────────────────────────────── 「運営続行を断念し、東京地裁に、破産申し立てを行う旨」 「業界団体を通じて、生徒の受け入れ要請をしている旨」 「クレジット利用者の連絡先、その他は破産管財人から連絡する旨」 *詳細は → http://www.ncbenglish.com/ ─────────────────────────────────── NCB英会話教習所は、1980年に、開校している。上記の諸都市におい て、「グループレッスン形式」の英会話教室を開設し、書店などの店頭で、 学生らを勧誘する手法で、受講生を増やした(私も、冷やかした事がある)。 全国でも、おそらく同じ動きがあると思うが、ここ、札幌でも2月4日午後 5時から、元同校札幌教室(中・南1西6)前で、「被害者の会(仮称)」の設 立に向けた集会を、開く。 【英会話学校の"舞台裏"】 実は、私、30代の前半、「ある英会話学校」に、2年ほど、勤務していま した。そこの学校は、現在もありますが、当時、既に6,000名くらいの生 徒数があり、北海道では、おそらく"ナンバー1"だったはずです。 私のやっていたことは、「国際会議のコーディネーター」「通訳・翻訳の営 業・手配」「各種言語を用いたパンフレットの営業・制作」などです。業務は、 深夜に渡ることも多く、非常な激務をこなしていました。 月の残業が、100時間を超えることは、ザラで、最高では、200時間を 超えた時も、ありました。残業代はちゃんと付きましたが、それでも「手取り で、20万円チョット」というような薄給でした。 なぜなら・・・ 英会話学校で、正式に、外国人を受け入れ、採用すると「最低賃金25万円 (当時)」と、決められていると、社長から聞きました。私の記憶では、この事 実から、本当に使える外国人以外は、長期間雇用していなかったと思います。 この社長は、当時から、本当に「お金にシビア」で、"無駄金は一円たりと も、くれてやるか"という経営姿勢でした。それが行き過ぎて、社員の行動が 必要以上に気になったらしく、「盗聴器」を仕掛ける、何て事もされました。 まぁ、それはさておき・・・ 一般的に、英会話学校に通うとなると、当然、「お金」が必要ですね。 ─────────────────────────────────── ● 月謝などを、「現金」で、支払う。 ● 「クレジット」で、支払う。 ─────────────────────────────────── ほとんど、この"2通り"だと思います。 英会話学校の本音としては、「どっちを選んでもらいたいと思います?」 当然・・・ 「現金」じゃないですか。直ぐ、お金が入ってくるし。 でも、1ヵ月分とか、少額しか入って来ないですよね。 「クレジット」の方が、格段に良いのです。 どうしてか・・・ 1度に、多額のお金が、「クレジット会社」を通して、英会話学校に、入っ てくるからです。だから、学校側は、何とか「クレジット」に持っていくた めに、長時間のコースを作り、一見、お得なように、説明するのです。 長時間となると、生徒側も「現金」では、払い切れません。だから、必然的 に、「クレジット」になり、英会話学校は、ほくそ笑むのです。今回の事件で も、"先払いした授業料返還のめどが立たない"という人がかなりいます。 ほとんどの英会話学校では・・・ 「クレジット会社から入ったお金」は、直ぐに、"会社の回転資金"と"人件 費"などに、飛んで行ってしまいます。大概の英会話学校は、経営に余裕があ りません。私の勤めていたところも、例外ではありませんでした。 ここからが本題です。 「英会話学校は、なぜ、"潰れやすい"のか?」 ─────────────────────────────────── ・ 経営に、余裕がない。 ・ 使えない外国人でも、それなりのお金を払わないと行けない。 日本人から見ると、それほど働いていないように見えても、 彼らは、日本人より、お金にうるさいのが、普通である。 経営者は、どうしても「うるさいところ」から、払う傾向アリ。 ─────────────────────────────────── 確かに・・・ これらも、"潰れる"大きな要因であることは、間違いありません。 しかし・・・一番大きな要因は『誤算』です。 単純に、「何、それ?」と思いますよね。 つまり・・・ 「クレジット」でお金を払ってくれた生徒が、いますよね。彼らは、頑張 って、英会話を学ぼうと、学校に通って来ます。ところが、3ヵ月以内に、 半分以上は脱落し、通って来なくなります。 『誤算』とは、この字の通り、"計算が狂う"ことです。英会話学校は、お よそ上記のような目算を立てています。その目算が狂い、「生徒がほとん ど脱落せずに通ってきたら、どうなるでしょうか?」 授業を行うためには、「先生」は不可欠です。しかも、人数が決められて いるクラスに、それ以上の生徒を入れ込む訳には、行きません。上のよう な異常事態(本当は当たり前)になると、「先生」も「授業」も不足します。 ここで・・・ ─────────────────────────────────── ● 直ぐに「先生」の数を増やすことが出来るでしょうか? ● 1日の時間が決められている中で、直ぐに「授業」を増やせますか? ─────────────────────────────────── これらのバランスが崩れ、「先生」を雇うのもままならなくなり、生徒分 の「授業」も成り立たなくなる状態が続くと、突然『閉校』という最悪の 事態を招いてしまいます。 ─────────────────────────────────── だから、"英会話学校の本音"としては・・・ ─────────────────────────────────── 「クレジットだけ組んでくれて、授業には来ない人」が、最高なのです。 ─────────────────────────────────── 裏側から、こういう"英会話学校の実態"を知る人間としては、「英会話を本 当に、ブラッシュアップ(磨きをかけたい)したい方」は、"絶対に、通うな"と、 申し上げたい。 でも、次の方には、オススメします(これらの人を否定はしません)。 ─────────────────────────────────── ★ ただ単に、友達を、作りたい方 ★ 英会話を、趣味やファッションとして、捉えている方 ★ 外国人講師と、仲良くなるのが、一番の目的だという方 ★ 英会話学校に、「募金」をしたいリッチな方 ★ "外国ナイズ"された催し物に、参加したい方 ─────────────────────────────────── 今回の事件を一つの教訓として、『英会話学校の"真実"と"実態"』を、より 多くの人に知っていただきたいと、思う。そして、突然の閉校によって、"泣 き寝入り"することの無いように、北の空より、祈っています。 「"英会話"が趣味? それは、あり得ないと思う。あくまでも、 "英会話"は、コミュニケーションの手段であり、道具なのだから…」 **英語の前に・・・→ http://tinyurl.com/cjk7y
|
|||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Copyright (C) Unlimit Corporation. All Rights Reserved. |